精神科で働く看護師には、極めて高いコミュニケーションスキルが求められます。
職場の同僚やドクターに患者の正確な情報を伝えなくてはならないほか、患者との円滑なコミュニケーションも求められるためです。
ドクターの指示を正確に理解したうえで同僚に伝えなければ、重大な医療事故につながる可能性もあります。
特に投薬の時間帯や分量といった絶対に間違えられない情報については、慎重に慎重を重ねた上で取り扱う必要があるでしょう。
仕事が忙しくなってきてしまうと余裕がなくなりコミュニケーションが雑になりがちですが、患者の命を預かっているという自覚を決して忘れてはなりません。
そのためにはどんなに仕事が忙しくなっても、笑顔で相手に接することができるだけの余裕が必要です。
一つひとつの仕事を丁寧に、「拙速より巧遅」が大切だと心に言い聞かせることが大切です。

また、患者に対しても、明るく朗らかな対応が求められます。
特に高齢者が相手の場合、一度の説明ではなかなか伝わらないこともあります。
認知症ならなおさらでしょう。
何度も同じことを聞かれてイライラしてくることもありますが、患者は看護師の皆さんを頼りにしているからこそ、何度も同じ質問をしてきます。
嫌な顔をせず優しく受け止めてくれる看護師の余裕ある対応が、精神科で求められるコミュニケーションスキルの基本です。

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